ナースという言葉は英語で「育む」をいみする、nourishを語源としています。これは、看護が人々の健康、成長、生命の維持に必要なものを与え、お世話をしていく仕事であること、そして人々を育む仕事であることを示しています。
歴史的には、看護という仕事は、家庭のなかで病気になった人を看病することから始まりましたが、やがて子供や病人のケアが、専門の女性によって担われるようになり、ナースという専門職が確立されました。
ナース(以下看護師)は医師や弁護士などの職種と同様に「専門職」の1つとして広く認められていますが、看護倫理の世界的な第一人者であるアン・J.デービスは、専門職を@科学的基盤を持っている、Aサービス志向である、B倫理規定がある、C専門職組織がある、D研究を実施する、E自立性を有している、という6つの要件を満たす職業であると定義しています。
また、ナイチンゲールは看護師を、@病気に対する看護;患者が回復するために自己修復過程を用いるのを援助すること、A健康に対する看護;疾病予防、の2つの指名を持つ専門職である、と考えています。専門職の語源であるprofessという単語には「公言する」という意味があります。このことは専門職が、こうした自らの仕事を果たすことを、社会に向けて公言し、実行する職業であることを示しています。企業において社員の健康管理にあたる産業看護師が、心の不安を抱える人が増加するなか、注目を集めています。
したがって、専門職としての看護師は、社会と深いかかわりを持ちます。米国看護師協会は看護と社会のかかわりについて、次のように規定しています。
@看護は他の専門職と同様、社会に欠かすことのできない構成要素であり、社会のニーズを反映している。専門職は、自身が属する文化との関係において、以下に承認され、いかなる意義を持つかが決定される。
A専門職の有する技能や知識は、社会から要求され、決定されている。これらの専門的な技能や知識は、個人の資産ではあるが、専門職という存在自体は、社会的に資産である。
B社会は権限を与え、業務遂行に際しては相当度の自立性を許している。専門職は、そうした社会からの信頼に応え、責任を全うしうる行動を取らなければならない。
posted by puti-nurse at 16:56|
医療と看護